この本を読んでこんなに泣いたのは私だけじゃないだろうかと思うほど泣いた本の話

今日はまたまたお勧め本の話。
ちょっと遅ればせながらこちらの本を読みました。

有川浩さんの「植物図鑑」

有川さんの作品は日常にある幸せをうま～く切り取って
なんか明日からまた頑張ろう！と思わせてくれる作品が多いですよね。

阪急電車も大好きで何回も読んだな～。

なんでスタートダッシュが遅かったのか。
だって・・・
「映画化されたやつとかミーハーみたいだし！！」
とかよぉ分からんプライドが邪魔したからである（笑）

でも・・この間京都の本屋さんに行ったとき
（旅先でも本屋さんに行くのは本好きのお約束ですねｗ）

やっぱり植物図鑑が目に入って。
「ちょっとだけ、ちょっとだけ見るだけなんだからね。」

とペラペラとページをめくってすぐ本を閉じました。

「ダメだこれ！止まらない！そしてちゃんと読みたい！！」
とすぐレジへ。
（珍しく新品で買った・・ｗ）

もうね・・・
なんでもっと早く読まなかったんだー！！！！

と悔やまれて悔やまれてしょうがないほど
早く読みたかったなぁと思いました。

そしてこの本読んだら涙腺が崩壊したかのように
泣く。泣く。泣く。
（もう泣きすぎて鼻水出るよね）

移動の電車でも飛行機でも読んでたんだけど
恥ずかしげもなく泣くもんだから周りにいた人びっくりしただろうなぁ。

こう書くとめっちゃ感動作なの？
って思うかもしれないけれど、そんな感じではなくて。

この作品も有川さんワールド全開で日々にあるささやかな幸せを
描いていて。
ちょっとストーリーを書きますね。（ここからちょっとネタバレ）

普通のOLさやかがある日行き倒れて
樹という男の子を（文章を引用すると・・・あら、いい男）
拾うんですね。

そしてさやかと樹は一緒に住むことになるんだけど
その樹（イケメン）は家事万能なうえに、植物オタク。

植物オタクの樹に連れられてご近所で季節の山菜や
植物を「狩り」してきて、それを樹が魔法のように
美味しい美味しいごはんに変身させていって
さやかは樹に胃袋をつかまれ、徐々に心までつかまれていって、
季節の移りかわりとともに二人の関係もどんどん変わっていく。

（これ以上書くともったいないからぜひ読んでほしい！！）

これを読んでいると・・・

二人のお互いを大切に思う気持ちとか。
一緒に美味しいものを美味しいねって食べる幸せとか。
季節のものを実際に自分の目でみて
命を頂く大切さを好きな人と感じることとか。
自然と触れ合う楽しさとか。

そんなことを改めて感じました。

幸せってどーん！と大きい場合もあるけれど
（結婚とか妊娠とか合格発表とか？）
でもそれらも日常の積み重ねでできた幸せの集大成であるよね。

やっぱり幸せだなぁって感じるのは
毎日の中に潜んでいるものだなぁ～って感じました。
（旬のお野菜美味しいとか、一緒にいて楽しいとか、お布団に入る瞬間とか？＾＾）

日常にありそうな会話を織り交ぜながら書いてあるから
余計感情移入しちゃうんだよなぁ～。
浩さんはやっぱり人の気持ちを扱うのがうまい！！

なんかこの本読んだら満たされ過ぎて（どんだけ餓えてたの！ｗ）
「幸せだなぁ～こうゆうの」とか思ったらダラダラ涙が出ちゃって
止まらなかった訳です。

そして読み終わってすぐまた読み直すという
始めての経験をしました。
何回読んでもいいなぁ。

山菜とりたい！って思ったけど私もよく考えたら
昔父と山にたらっぽ（タラの芽）採りにいって
天ぷらにして食べてたなぁ～。
本当美味しかった。
あれって自分で採った！という喜ぶも絶対反映されてるよね！

やっぱりそうゆう楽しかったり、感動したことって
時間がたっても覚えているものですね～。

旬のものを頂くとかも薬膳と通じるところがあって
とても素敵な本でした。

甘々なラブストーリーですが
それもまたいいです！！

そうゆうの苦手～という方もいますが
私は大好きなんです♪

なんかキュンキュンして妄想して楽しくなるし
大切な人をもっと大切にしようとか思うよね。

大切な一冊がまた増えました♪
私ももっともっと自然を感じることして
旬の食材をありがたく頂こうと思いました＾＾
たんぽぽの天ぷらとノビルのパスタが食べたいな～♥

（この本読み終わってからクローバーとかシロツメクサをとってきて
デスクの横にちょこんと飾ったのはここだけの話・・・すぐ影響されるｗ）